Posted on 09/09/2018 at 19:28, by matsumoto

『行け! 子は生きる!』主日礼拝メッセージ要約(イエス・キリストの生涯 その34)(2018.9.9)

 

イエスは再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、かつて水をぶどう酒にされた所である。さて、カペナウムに病気の息子がいる王室の役人がいた。この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところへ行き、下って来て息子をいやしてくださるように願った。息子が死にかかっていたからである。(ヨハネによる福音書4章46-47節)

  • はじめに…明日10日、ユダヤ暦の新年「ローシュ・ハシャナー」になります。世界の創造の日から数えて5779年目になります。そして「ヨム・キプール(大贖罪日)」(19日)、「スコット(仮庵の祭)」(24-25日)と続きます。新年を祝って、お互いに「シャナー・トバー」(日本語で“良い年であるように”)「あなたの名が命の書に刻まれるように」と挨拶を交わします。
  • しるしと不思議…今日のテキストは、「王室の役人の子のいやし」というタイトルで知られているところです。次章のはじめに「その後、ユダヤ人の祭りがあって…」と記されてある祭りは、仮庵の祭の可能性が高いですから、今日のテキストの出来事は、ちょうどユダヤ暦の新年に近い頃だったのでは?と思います。さて、ヨハネは、この出来事を“第二のしるし”(ヨハネ4章54節)と呼んでいます。では第一のしるしは? 水をぶどう酒にされた“カナの婚礼”の出来事です(ヨハネ2章1-11節)。いやしと奇蹟、つまりしるしと不思議の出来事です。イエス様は、「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない」(ヨハネ4章48節)と、子のいやしを必死に願う役人に語られました。
  • 一人息子のために…「息子」と記してあるところは原語では“ホ・ヒュイオス”と記してあることから大切な“一人息子”だということが分かります。その大切な息子が瀕死の状態だったのですから、のっぴきならない状況です。必死の思いでカペナウムからカナまでの約30キロの道のりを、しかも上り坂を延々と歩いて来たのです。
  • 懇願する役人に…そして、なりふり構わずイエス様に「下って来てください」(ヨハネ4章49節)と懇願しました。イエス様の力に頼ったのです。その願いに対してイエス様は「帰って行きなさい。息子は直っています」(同50節)。直訳は「行け! 子は生きる!」(筆者私訳)
  • 結び…私たちの考える方法ではなく、万物を創造し、支えておられる主イエス様のことばを信じて一歩を歩み出す皆さんでありますように。

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