Posted on 09/30/2024 at 20:59, by matsumoto
あなたの神、主は、あなたの心と、あなたの子孫の心を包む皮を切り捨てて、あなたが心を尽くし、精神を尽くし、あなたの神、主を愛し、それであなたが生きるようにされる。(申命記30章6節) /すると、預言者イザヤの書が手渡されたので、その書を開いて、こう書いてある所を見つけられた。(ルカ4章17節)
◆はじめに…先週、立憲民主党、自民党の新しいリーダーが決まったことが報道されていました。どちらのリーダーにも混じり気の無い志と曇りのない目で、国民に寄り添った政策を実行してくれるよう願います。
◆ユダヤ人キリスト者と共に…先週で「新約に引用されている旧約」シリーズを終え、今回から、祈りの中で導かれた新しいシリーズ「ユダヤ人キリスト者と共に」をテーマに、みことばを聞いていきたいと思います。ユダヤ教のシナゴーグではモーセ五書を1年周期で毎週読み続け、その各週の朗読箇所のことを「パラシャ」と言います。イエス様の時代も同様でした(ルカ4章17節参照)。ちなみにイエス様はこの時、イザヤ書が手渡されてイザヤ書61章のくだりを朗読しています。これは期せずして今日の礼拝でのモーセ五書の申命記30章の箇所と合わせて読まれる預言書(=ハフタラ)の箇所です。今週10月3日の日没からユダヤの新年(ローシュハシャナー)で、この日には角笛を吹き鳴らして主の新しい年を告げ知らせます。そのようにイエス様はイザヤ書と、ご自身の御声をもって、「主の恵みの年」の到来を高らかに宣言されたのでしょう。
◆ニツァビーム(立って)…各週のパラシャには呼び名がつけられていて、今日のパラシャは“ニツァビーム(立って)”です。おおむね該当聖書箇所の冒頭の単語から採られ、記憶しやすいようになっています。「きょう、あなたがたはみな、あなたがたの神、主の前に立っている」(申命記29章10節)。パラシャは申命記29章10から30章20節、31章10節から30節、ハフタラはイザヤ書61章10節から63章9節、加えてメシアニックジューは関連する新約のルカ4章16節から30節です。この“立っている”というのはただ物理的に立っていることではなく、“地位につく”“任命される”という意味がある語です。何かしらのミッション(使命)があるということです。
◆心を包む皮を切り捨てる…ユダヤ人は生後8日目にラビが割礼を施します。一人のラビが皮を切除し、もう一人のラビが幼子を膝の上に抱えます。心の割礼は主がなさいます。人間の力では心を覆う厚い皮(世の煩い、誘惑、偶像)を取り除くことは不可能なのです。主が心の包皮を切り捨てて下さることで、主を愛し、いのちと祝福を選択して生きる者と変えられるのです。
◆結び…イエス様が新しい年、恵みに溢れる年を約束してくださっています。
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