Posted on 10/26/2025 at 19:45, by matsumoto

『霊的箱舟の“天窓”の輝き』(ユダヤ人キリスト者と共に ノア)(2025.10.26)

「このことは、わたしにとっては、ノアの日のようだ。わたしは、ノアの洪水をもう地上に送らないと誓ったが、そのように、あなたを怒らず、あなたを責めないとわたしは誓う。(イザヤ54章9節)      《関連聖句》創世記6:9-11:32・マタイ24:36-44

◆はじめに…先週、いとすぎ教会の礼拝にリモートで参加して下さっているМさんが、老後のご自身の生活に明るい展望がまったく見えず、悲しみに暮れていた時「ふと天井を見るとイエス様が微笑んでこっちを見ていたんです」と、活き活きした声で眞津代牧師に電話をくれました。私たちもそのМさんの証しを聞いて励まされました。

◆怒らず責めない…今日のテキストのイザヤ書54章では、主が「洪水のような怒り」をもって裁かれた(バビロン捕囚)後にも、変わらぬ慈しみと平和の契約を約束されることが語られます。「あなたを怒らず、あなたを責めない」と語る主の声は、ノアの虹の契約の延長線上にあります。主は裁き(洪水、捕囚)の後に回復(再創造)を用意され、慰めと赦し、そして希望を与えられます。それはノアの箱舟の“天窓”の輝きのようです。

◆御言葉を聞き備える…そしてマタイ24章では、イエス様が終末について語る中で「ノアの日々のように」と語られます。日常に没頭し、終末の備えを疎(おろそ)かにせず、目を覚まし、耳を澄まして備えるようにと。ノアは主の言葉に耳を傾け、箱舟を造り備えました。私たちもイエス様の御顔を仰ぎ、活ける御言葉に聞き、主から託されたタラントを用いて、御国への旅路を備えたいと願います。

◆箱舟を造る…ノアと家族は、非常に長い時間と労力、そして忍耐をもって、箱舟を建造しました。一体、どれくらいの期間を要したのでしょうか? 聖書を読むと百年に近い期間を箱舟建造に要したことが分かります(聖書の行間を読み取るなら約70年~80年だと推定されます)。ただただ主に対する信頼のなせる業でしょう。今、ノアの時代同様、私たちの時代も「地に不法が満ちる」兆しがあります。しかし、主は契約を忘れず、虹の約束を今も掲げておられます。ゆえに私たちは、ノアのように、主の御言葉に耳を傾け、箱舟を造る者でありたいと願います。それは物理的な船ではなく、信頼と忍耐によって築かれる霊的箱舟(霊的避け所)です。その霊的箱舟の“天窓”の輝きとして、イエス様が私たちを見つめ、微笑んでおられます。

◆結び…「あなたを怒らず、あなたを責めない」という主の無条件の赦しと愛の約束、契約ゆえに、恐れや悲しみではなく、イエス様の微笑みによって将来の希望を仰いで歩むことができる幸いを感謝します。

 

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