Posted on 06/03/2018 at 19:59, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『語り続ける主』(イエス・キリストの生涯 その21)(2018.6.3)

 

神の子イエス・キリストの福音のはじめ(マルコ1章1-6節)

  • はじめに…先週、友人から入院するという連絡がありました。4年前に癒された癌が再発したのか、はっきり分からないまま治療を始めるそうです。友人はとても落ち込んでいましたが、4年前、主が語って下さった言葉をお互いに確認しました。「あなたはまた泣くだろう。しかしサラが子供を与えられ喜んだように、あなたも喜ぶ者になりなさい。わたしはあなたの笑顔を喜ぶ。あなたの家族を祝福する」友人はこの主の言葉を支えに治療に臨もうとしています。
  • ヨハネ…マルコは「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」として書き始めています。そしてイエス様の公生涯の始まりは、バプテスマのヨハネの出現からだと証ししています(使徒1章22節参照)。ヨハネについては、旧約の預言者たちによって語られています。「主の道を用意し、主の道を整える者」(イザヤ40章3節、マラキ3章1節)。またヨハネの父ザカリヤも「主の御前に先立って、その道を整え…」(ルカ1章76節)と預言しました。このようにヨハネの出現は預言の成就であり、それはメシア・イエスの活動開始のファンファーレなのです。ヨハネ30歳の時でした。祭司の働きは30歳から始まります。ヨハネが現れ、活動を始めたことは、この習慣に従うこととして人々に受け入れやすいことでした。これは神の知恵・方法とも言えるでしょう。
  • ヨハネとエリヤ…ユダヤ人は、エリヤ(旧約の預言者)が再び現れ、救ってくれることを待ち望んでいました。荒野におり、らくだの毛で織った着物を着て、腰には皮の帯を締めているヨハネの姿は、まさにエリヤそのものでした(Ⅱ列王記1章8節)。人々は「待ち望んでいたエリヤの再来だ」という期待と喜びをもって、ヨハネの言葉に耳を傾けたことでしょう。また、ヨルダン川は、エリヤが活動した場所であり、ユダヤ人にとって聖なる場所です。ヨハネに対して人々の目も耳も、そして心も開かれるのに十分な条件がそろっていました(マルコ1章5節)。そのような人々にヨハネは、悔い改めと神の国、そして自分の後から来られるメシアについて語りました。ヨハネの風貌もまた、神の知恵であり方法です。
  • 結び…ヨハネは旧約最後の預言者です。彼についての預言はマラキ書(旧約聖書の最後の巻)からおよそ400年後に成就しました。今、主は、ご自身の知恵により様々な方法で、様々な人を通して私たち一人ひとりに語って下さっています。主はあきらめず、忍耐をもって語り続けておられます。私たちも目も耳も心も開かれ、主の言葉を待つことができますように。「主が語られたことは必ず実現すると信じ切った人は何と幸いでしょう」(ルカ1章45節)

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