Posted on 09/12/2021 at 08:44, by matsumoto
こうしてパウロは満二年の間、自費で借りた家に住み、たずねて来る人たちをみな迎えて、大胆に、少しも妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。(使徒の働き28章30-31節)
- はじめに…インターネット環境の整った今の時代、ウェブカメラで世界中の“今”をリアルタイムで観ることができます。コロナ禍であってもバーチャル世界旅行ができます。それで現在のエルサレム(西壁)の様子をウェブカメラ(www.skylinewebcams.com/)で見てみると、超正統派ユダヤ人の方々が壁一面に引っ付いて祈りを捧げていました。同様に、ローマに護送されたパウロが住んでいた(軟禁されていた)といわれる場所に建てられた、サン・パウロ・アラレゴラ教会を観てみると、教会の尖塔がライトアップされていましたが周囲は閑散として人の気配はありませんでした。しかしリアルタイムでかつてパウロが生きた生の現場を見ると、タイムスリップして、パウロの息遣いを身近に感じることができます。
- 聖霊に導かれて…ユーラクロンと呼ばれる暴風に翻弄されたり、穏やかな南風を帆にいっぱい受けて、途中、数々の港に寄港しながらパウロ一行はローマに到着しました(AD60年春頃)。そしてそこで二年間、自費で借りた家に住み、訪問者をみな歓迎して受け入れ、神の国、イエス様のことを教えたと使徒の働きの著者ルカは記して、その筆を置いています。その書き出しは、復活のイエス様が神の国のこと、そして聖霊が臨むとき、エルサレム、ユダヤ、サマリヤ、そして地の果て(ローマ)まで、私の証人になると語られたことでした。事実、パウロが聖霊の導きによってキリストの証人として地の果てのローマで、神の国そしてイエス様のことを大胆に語り、みことばが成就したことを伝えています。
- イエス様の心を伝える…ちなみに今日の聖書の箇所のヘブル語訳を私訳してみると「彼は神の国を呼び求め(電話し)、信仰の中心で私たちの主イエス・キリストの道(心)を妨げられることなく教え続けた」となります。パウロは、キリスト教神学を教えたのではなく、イエス様を心の中心に迎え入れ、イエス様の隣人を大切に思うあたたかい感情でもって、訪ねて来る人たちと分け隔てなく接したということでしょう。パウロにとっては、世界を駆け回ることも幽閉されても、その立ち方には何ら変わりはなかったのです。
- 結び…今、私たちが自分の置かれている環境、状況がどうであれ、聖霊の導きの中で、イエス様を呼び求め、イエス様のあたたかい思いをもって生きられますように。
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