Posted on 11/04/2024 at 08:00, by matsumoto

『自分自身への旅』(ユダヤ人キリスト者と共に その6)(2024.11.3)

主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。(創世記12章1節)

◆はじめに…今日は『自分自身への旅』と題して、困難な状況でも希望をもち、自身の心に従って自由に、そしてイエス様の示して下さった道を、勇気をもって歩むということを御言葉から聞いていきたいと願っています。一昨日『ゴジラ-1.0』を、金曜ロードショーで観ました。設定は第二次世界大戦の末期。特攻の乗組員だった敷島が、零戦が故障したと偽り、島の基地に着陸。そこへ「ゴジラ」が襲撃。敷島は恐怖で銃を撃つことができず、敷島と橘以外の整備兵たちは死亡する。故郷へ帰ってきた敷島は、空襲で親を失った女性・典子と、彼女が空襲の最中見知らぬ他人から託されたという赤ん坊に出会い、共同生活を始める。敷島は現金収入を得るため機雷撤去の仕事に、典子も銀座で事務員に。その銀座へゴジラが。敷島は典子の救出に向かい一緒に逃げる。しかしゴジラの放出した熱線で発生した爆風から典子は敷島を建物の陰に押し込んで助け、自身は爆風に吹き飛ばされる。占領下で軍隊を持たない日本は民間人のみでゴジラに立ち向かうことに。敷島も参加しゴジラに勝利する。敷島の元へ一通の電報が届き、典子が一命を取り止めて病院にいるとの知らせで、明子を伴って病院にて典子との再会を果たす。「あなたの戦争は終わりましたか」と典子は敷島に語り、敷島は頷く。

◆故郷・家を出る…アブラハムの生まれ故郷はウルという月神礼拝の中心地でした。当然、アブラハムも月神シンを崇拝してしたことでしょう。故郷・家は、強力な“同調圧力”に晒され続けて自由が極度に制限されている環境です。「そこから出よ」と主はアブラハムに語られたのです。私たちも人生の様々な環境で、自由を制限する同調圧力に晒されます。それらは私たちの個性、可能性を潰します。ゆえに主はアブラハムに「そこを出て、わたしが示す地へ行きなさい」と御声を掛けられました。アブラハムにとって、それは月神シンとの闘いの始まりでした。私たちにとっては“内なるゴジラ”との闘いです。私たちの中に存在する恐れ、不安、ネガティブな感情です。新約聖書で言えば“666”でしょう。

◆同調圧力に抗うイエス様…死んだ魚は流れに身を任せます。しかし生きている魚は流れに逆らって泳ぎます。イエス様は宗教的、政治的な同調圧力に屈することなく、抗(あらが)いました(マタイ22章15-21節参照)。真理を告げ、愛をもって接し、奇跡を行ない、弟子を育てました。そして十字架に掛かり、私たちを罪から解放して下さいました。主がアブラハムに約束の地を示して下さったように、主が神の国への確かな道を示して下さいました。私たちの周囲には何も立ちはだかるものは無いのです。勇気をもって、歩み出せ、そう主は語っておられます。

◆結び…信仰と希望と愛を私たちの内に与えて下った主に感謝します。

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