Posted on 12/23/2018 at 19:42, by matsumoto
さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。
(ルカによる福音書2章8-10節)
- はじめに…きょうは4本目と5本目のキャンドルに火が灯りました。これは「マリアのキャンドル」と「キリストのキャンドル」です。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」(ルカ1章38節)と、みこころを受け止めたマリアの信仰による従順を象徴するキャンドルです。そして闇を照らす「世の光」が、主イエス・キリストであることを象徴するキャンドルです(ヨハネ1章5、9節、8章12節参照)。
- 野宿で夜番…今日の夜明け前、満月が空高く冬至の夜空を冷え冷えと照らしていました。あまりに遠く、寂寥感と孤独を感ぜざるを得ませんでした。「草木も眠る丑三つ時」とはよく言ったものです。私自身、夜勤の経験がありますが、皆が寝静まった時間に仕事をすることは結構、辛いものです。その時の感じを思い出したのかも知れません。今日の聖書のテキストでは、羊飼いたちが野宿をしながら羊を狼などの外敵から守る夜番をしていたことが記されてあります(ルカ2章8節)。生業とはいえ、賎業とみなされ、罪人扱いされながらの働きはきっと辛いものだったでしょう。あるいは割り切っていた羊飼いもいたかも知れません。
- 主の栄光…その彼らの周囲を“主の栄光”が照ったのです。思いがけない、予測不能の、ある意味、異常な出来事が起こったのです。月明かりでもなく、星の輝きでもなく、また流れ星でもオーロラでもなく、イスラエルの民の間から久しく姿を消していた“主の栄光”に照らされたのです。予想もしていなかったあまりの出来事に羊飼いたちはひどく恐れたのです(同9節)。
- 御使いの知らせと賛美…その恐れ惑う彼らに、御使いが「恐れることはありません。喜びを知らせに来た」(同10節)と告げます。その内容は「救い主が生まれ、布にくるまって飼葉おけに寝ている」(同11節)というものでした。それに続き賛美が響き渡りました。「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように」(同14節)。
- 結び…栄光と平和。別の言葉に言い替えるなら喜びと感動、そして和解の力。その源泉が、旅先でのイエス様の誕生に込められた奥義です。
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