Posted on 05/23/2021 at 08:59, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『悪からお救いください』(イエス・キリストの生涯 その161)(2021.5.23)

私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。(マタイの福音書6章13節)

  • はじめに…先週、集合住宅のスロープを必死にカートを押して上ろうとしているおばあさんを見かけました。送迎の途中だったので、そのまま通り過ぎ、バックミラーで確認すると、身動きがとれず、転倒事故になる危険を感じたので、引き返し、スロープを上がる手助けをしました。話を聞くと、しばらく雨が続くようだったので普段より多めに買い出しをしたということでした。カートには、おばあさんの力ではスロープを上がれないほど大きく膨らんだ買い物袋が載っていました。
  • 過剰…私たちは、自分本位の考えで過剰に重荷を抱え込むことがしばしばあります。現在の欠乏感だったり、不満感だったり、あるいは将来に対する不安感で頭の中がいっぱいになって、後にも先にも進めなくなってしまいます。確かに今、コロナ禍で先が見通せない状況が世界を覆っています。
  • 収穫感謝…本主日は、ペンテコステ(五旬節)です。元来、麦の収穫を感謝する祭です。過越祭ののち50日ということから、出エジプトの出来事から50日目、モーセがシナイ山で律法を啓示された記念としてユダヤ教では覚えられています。また、モアブ人の寡婦ルツが、着の身着のまま、その義母ナオミとともにその故郷ベツレヘムに同行し、落ち穂ひろいをしたのがちょうど五旬節の時期でした。イスラエルの民もルツも、自分の力では何も出来ない状況の中で、必要はすべて主の恵みによって与えられた、それが五旬節の出来事でした。
  • 聖霊に満たされて…とき同じく五旬節の日、イエス様の弟子たちが、一つ所に集まり祈っていたところ、聖霊に満たされ、みことばを語り、持ち物を分かち合い、日々、救われる人々が起こされました。先週、いとすぎ教会の礼拝後、T姉の今の困難な状況について分かち合い、祈りをともにしました。T姉の心底から絞り出す祈りは、ゲッセマネでのイエス様の祈りそのものでした。そこには、天の父なる神が独り子なるイエス様の祈りを聞いてくださり、復活させてくださり、そして聖霊を遣わしてくださった、その聖霊の臨在がありました。私たちは自分の力では悪魔(サタン)に立ち向かうことはできませんが、聖霊様の満たしによって、悪から遠ざけられ、みことばによって生きる希望と力が与えられることを改めて実感させられました。
  • 結び…ペンテコステの日、皆さんお一人ひとり、聖霊様の満たしによって喜びで顔が輝く時となるよう、祈ります。

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