Posted on 12/05/2021 at 21:30, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『みことばを聞く耳』(イエス・キリストの生涯 その188)(2021.12.5)

まことに主は、もつれた舌で、異国のことばでこの民に語られる。(イザヤ書28章11節)律法にこう書いてあります。「『わたしは、異なった舌により、異国の人のくちびるによってこの民に語るが、彼らはなおわたしの言うことを聞き入れない』と主は言われる。」(コリント人への手紙第一14章21節)

  • はじめに…先主日からアドベント(待降節)の時を過ごしていますが例年と同様、アドベント・クランツのキャンドルに火を灯していきます。本主日アドベント第二主日は「預言者のキャンドル」です。旧約聖書は39巻の書物で構成されていますが、モーセ五書(5巻)・歴史書(12巻)・詩歌(5巻)、そして預言書(17巻)に分類されます。このうち預言書を記した預言者たちに託されたメシア来臨の預言が、イエス様の誕生によって成就したことを象徴しています。アドベントとは“到来”とともに“冒険”という意味ですから、大胆に危険な場所に踏み込むということです。困難な闇の世に、希望と平和と喜び、そして愛を携えてイエス様が来られる、その主ご自身のメッセージを預言者が伝えたのです。
  • メルケル首相退任…ドイツの首相メルケルさんの退任式が2日に行われました。メルケルさんは、「首相として波乱に満ち、しばしば非常に困難な歳月を送ったが充実した日々だった」と振り返り、次期首相のショルツ氏に対して「不機嫌やねたみ、悲観主義ではなく、心の中に陽気な気持ちを持って仕事に取り組むことで、これからも未来をうまく作っていけると確信している」とエールを送りました。首相や大統領などが退任する際、本人が選んだ曲を軍の音楽隊が演奏するのが慣例になっており、讃美歌を含む3曲(※)を選び、そのうち、前例に無いパンクロックの曲を選曲して賛否両論、話題になっていました。
  • 預言者イザヤ…預言者は時として恍惚状態になり、同じことを何度も繰り返すことがあったようです。その内容は極めてシンプルでした。しかしあまりにも当たり前過ぎて(あるいは突拍子もない故に)、多少知識があり、富があり、自由のある人々は、その預言者の語ることばを聞こうとしなかったようです。パウロは“もつれた舌”のイザヤ書の箇所を異言の賜物の文脈で引用しています。イザヤの語ったのは「ツァウ・ラ・ツァウ、ツァウ・ラ・ツァウ、カウ・ラ・カウ、カウ・ラ・カウ」(イザヤ28章10、13節/新共同訳)という単純な音の繰り返しでした。しかし、主の御心は「ここにいこい、休みがある」「礎の、尊いかしら石」(イザヤ28章12節、16節)でした。
  • 結び…信じる者、聞く者を憩わせ、平安のうちに包んで下さる方、イエス様の誕生を覚えつつ、このアドベントの時を過ごせる幸いを感謝します。

※①ドイツ讃美歌/ 「Holy God, We Praise Thy Name」②西ドイツの人気女優・歌手ヒルデガルト・クネフ/「私には赤いバラが雨のように」③東ドイツ出身の人気パンクロック歌手ニナ・ハーゲン/「カラーフィルムを忘れたのね」

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