Posted on 12/16/2022 at 09:41, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『しかし、わたしはあなたがたに言います』(新約に引用されている旧約 その28)(2022.12.11)

骨折には骨折。目は目。歯には歯。人に傷を負わせたように人は自分もそうそれなければならない(レビ記24章20節) /『目には目で、歯には歯で。』と言われたのを、あなたがたは聞いています。(マタイの福音書5章38節)

◆はじめに…今年の「新語・流行語大賞」は「村神様」。プロ野球チームのヤクルトの村上宗隆(むらかみ むねたか)選手の活躍ぶりに対して付けられた呼び名です。そう呼ばれることに対して本人は「僕は人間なので、人間として見てもらえれば嬉しいですね」。

◆荒野で叫ぶ声…私たちはアドベント・クランツに4本(5本)のローソクを立てて、アドベントの主日毎に1本ずつ明かりを灯していきます。今日はその3本目で「バプテスマのヨハネのキャンドル」です。バプテスマのヨハネは、救い主なるイエス様を世の人々に、いち早く証しました。荒野で悔い改めのバプテスマを授け、多くの弟子を持っていたヨハネは、自己アピールでも自己承認でもなく、主イエス様を指し示し、主の顕れを人々に備えることに徹していました。自らを「キリストではない」「エリヤでもない」(ヨハネ1章20、21節)と、自分はただ脇役として「荒野で叫ぶ声」だとしました。

◆世界の声…日本では「村神様」が新語・流行語大賞になりましたが、アメリカでは「ガスライティング」、イギリスでは「ゴブリンモード」でした。「ガスライティング」は「自らの利益のために他人を著しく誤解させる行為」を言い、「ゴブリンモード」は「悪びれることなく、やりたい放題、怠惰でだらしなく、欲望のままに振る舞う」こと。どちらも自分さえ良ければ的なエゴイスティック(自己中心主義的)な世相を反映しています。

◆イエス様の声…エゴイズムが拡大する世相の中で、私たちは静かにイエス様の声に耳を傾けたいと思います。イエス様は「あなたがたは今、世界の四方から届くさまざまな声を聞いている。しかし、わたしはあなたがた(一人ひとり)に言います」(マタイ5章39節参照)と語られています。イエス様は、主が創造された掛け替えのない私たち一人ひとりに声を掛けて下さっています。差別や偏見、誤解の蔓延(はびこ)る世の中にあって、一般論や常識に囚われない“いのちのみことば”を語られます。「右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい」「敵を愛しなさい」(マタイ5章39、44節)

◆結び…バプテスマのヨハネ(旧約最後の預言者)が指し示した主イエス様は、生涯、私たち一人ひとりと共に生きてくださる唯一のお方です。

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