Posted on 01/18/2023 at 21:54, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『誓いではなく対話』(新約に引用されている旧約 その32)(2023.1.15)

人がもし、主に誓願をし、あるいは物断ちをしようと誓いをするなら、そのことばを破ってはならない。すべて自分の口から出たとおりのことを実行しなければならない。(民数記30章2節) /(…)『偽りの誓いを立ててはならない。あなたの誓ったことを主に果たせ。』と言われていたのを、あなたがたは聞いています。(マタイ福音書5章33節)

◆はじめに…小学生の頃、私は非常に内気な性格で、人と話すことが苦手でした。小学2年生の時の担任の先生から“不言実行”という言葉を聞き、少し自分を肯定的に受け止められるようなり、小学5年生の時、学習発表会で “能ある鷹は爪を隠す”ということわざを説明する担当になった時、「(…)まるで僕の事を言っているようですね」と言うと、参観しているお母さん達に、どっと笑いが起き、少し話すことに自信がつきました。とは言っても「有言実行」「自己アピール」のできる同級生たちを羨ましく思いながら過ごしました。

◆嘘、偽り、誓い…こどもから大人へと成長する過程で、自我が芽生え、親や社会との価値観の違いが生じ、自己主張や自己保身のために嘘や偽りを言うようになります。その嘘や偽りを正当化しようとして誓いを立てます。ペテロの誓いは最たるものです。勇ましく「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません。」「たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」(マタイ26章33、35節)と誓い、後に「私にはわからない」「そんな人は知らない」(同70、72、74節)

◆誓うな。然り然り、否否…人は先の事は見通せません。将来は主のみご存じです。「人の歩みは主によって定められる。人間はどうして自分の道を理解できようか。」(箴言20章24-25節)。ですからイエス様はおっしゃいました。「決して誓ってはいけません。(…)天を指して誓ってはいけません。(…)地を指して誓ってもいけません。(…)エルサレムを指して誓ってもいけません。(…)あなたの頭を指して誓ってもいけません。」(マタイ5章34-36節)

◆問い、応答、再派遣…御心を否定し、イエス様を裏切る誓いを立てて失敗したペテロ。失敗を記憶から消し去るように再び漁に出て、徹夜で働きましたが釣果(ちょうか)はありませんでした。しかしイエス様はその様子をすべてご存じで、ペテロと対話されました。「わたしを愛するか」と。そして「わたしの羊を飼いなさい」と再び使命に遣わされたのです。

◆結び…イエス様は、独りよがりの偽りの誓いをした私達を丸ごと引き受け、先回りして見守り、対話し、新たな使命に遣わしてくださる方です。

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