Posted on 04/22/2023 at 21:35, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『あなたは一人ではない』(新約に引用されている旧約 その45)(2023.4.23)

しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残しておく。これらの者はみな、バアルにひざをかがめず、バアルに口づけしなかった者である。(①列王記19章18節) /ところが彼に対して何とお答えになりましたか。「バアルにひざをかがめていない男子七千人が、わたしのために残してある。」(ローマ人への手紙11章4節)

◆はじめに…壱岐島の離島の原島に引っ越しして約1カ月。通所リハビリで働き始めて約3週間。近隣の方々や職場の方々とことばを交わす機会を重ねるにつれ、少しずつ慣れ親しんで来ました。二十年前、私たちが壱岐に赴任したとき、しばらくは地域の方との親しい会話もなく、孤立した状況が続きました。それから20年の歳月を経て、再び壱岐に来て思うのは、主がすべて(私たち自身も環境も)を整えて下さっていることを痛感しています。今日のテキストの主題は、“あなたは一人ではない”です。

神も仏もない!?…私たちは、困難な状況に遭遇したとき、孤独、孤立に苛まれ、“神も仏もあるものか!”と怒りの感情を誰彼なしに、あるいは自分自身に、ぶつけます。今日の旧約の箇所では、エリヤはカルメル山上での対決(①列王記18章)で、主の力によって勝利した後、一転、自らのいのちが狙われていることを知り、主に死を願うようになりました。いわゆる「バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)」に陥ったのでした。いのちの君、父なる神ご自身にしてみれば、愛する子から「いのちを取ってください」と言われることは痛恨の極みでしょう。自らの存在理由を全否定されるに等しい訴えだからです。

◆触れて下さる主…そんなエリヤに対して主は、叱責でもなく、励ましでもなく、一人の天使を遣わして触れて下さいました(同19章5、7節)。そして食事を摂るように勧めました(同)。それに力を得、エリヤはホレブ山まで歩き、洞穴に身を潜めました。エリヤは死を願うことからは脱しましたが、まだ恐れが支配していました。そのエリヤに対して主は“かすかな細い声”でご自身の存在を啓示されたのでした。それは不思議や超自然的な奇蹟でご自身を顕わす仕方とはまったく違ったものでした。主は極めてさり気なく、消えかかった燈心、折れた葦のような一人の霊、たましい、身体を整え、回復させ、真実(主の現実)を告げ、新たな使命を与えられる方です。

◆結び…主は私たちにさり気なく“かすかな細い声”で「あなたは一人(孤独)ではない」と、真実を気づかせて下さり、霊的な健康(神と人との交流)を回復して下さり、将来と希望を与えて下さる方です。それはただただ主の恵みの御業です。

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