◆『聖書ヘブル語四週間』(野口誠、野口良哉共著・いのちのことば社)の最後に、「語学学習は一般に挫折しやすいものであるから、上記のみことばのように主により頼んで力をいただき励んでいただきたい」として、ピリピ4章13節のみことばが記してありました
◆『私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです』(新改訳)
◆このみことばは、ヘブル語では何て書いてあるんだろう? そう思い、例のヘブル語訳新約聖書をめくって見ました
◆発音記号なしの表記で記してみると、כּל־זאת אוּכל בּעזרת המּשׁח הנּוֹתנ כּח בּקרבּי
◆あっ、そうそう、ヘブル語は右から左に向かって読むんです
◆ということで、十数年前、恩師から頂いていて以来、ずっと書棚の本立て代わりになっていた分厚いヘブル語辞典を開いて、一字ずつ調べて直訳(私訳)をしてみると、次のようになりました
◆すべて/そのこと/できる(勝利する、耐える)/中で/助け手(エズラ)/油注がれた者/与える、贈る(ナタン)/力/中で/内側(心、心臓)
◆→私の内側(聖霊の宮)に、力を贈る助け手(すなわちメシヤ)の中で、私は、すべてのことに勝利し(耐え)ます!
◆ここに、ピリピ4章13節の、いとすぎ教会訳が誕生しました。そして、ヘブル語でエズラ、ナタンという語が明らかにされる(エズラと聞くと、神殿再建に尽力したエズラ、ナタンというと、ダビデ王に神の宣託を伝えた預言者を想起する)ことで、新約と旧約の霊的な結びつきが一層明確になり、みことば
の奥義が啓かれるような感動を覚えます
◆「でも、それって、ちょっと深読みし過ぎじゃない?」という意見もあるかも知れませんが、そこは素人の浅はかさ、大胆さと思って、大きな心でご海容下さいませ。まずは楽しむところからっということで