Posted on 12/08/2013 at 19:50, by matsumoto
シオンの娘よ。大いに喜べ。エルサレムの娘よ。喜び叫べ。見よ。あなたの王があなたのところに来られる。この方は正しい方で、救いを賜わり、柔和で、ろばに乗られる。それも、雌ろばの子の子ろばに。 (ゼカリヤ9章9節)
■ はじめに…今日は待降節(アドベント)第二主日です。2本目のキャンドルに火が灯りました。この2本目のキャンドルは「預言者のキャンドル」で、救いの約束のシンボルです。
■ いのちを削って…キャンドルは蜜蝋(みつろう)から作られますが、その蜜蝋は働き蜂(処女の蜂)によって作られます。それで働き蜂=マリヤ、蜜蝋=キスリトの象徴ともなっています。当然、火をつけるとキャンドルは短くなります。「主は(…)おとめマリヤより生まれ、苦しみをうけ(…)」と、使徒信条を唱和しますが、まさに明かりを灯しながら短くなっていくキャンドルが、自らのいのちを削って、私たちの救いのために働かれたイエス様の生き様を現していると言えます。
■ ろば…そのイエス様による救いを、語り続けてきたのが預言者たちでした。その預言者のひとり、ゼカリヤの語った預言の一節。「この方は(…)柔和で、ろばに乗られる」。預言通り、イエス様は、ろばに乗ってエルサレム入城をされました(マタイ21章)。軍馬に乗って力を誇ることはなさらず、無力なろばに乗り、地に平和をもたらされます。今、再び力によって国を守ろうとする潮流のなかで、私たちクリスチャンは、平和の君なるイエス様を背にお乗せする、ろばの働きに召し出されているのではないでしょうか。
■ 飼葉おけを知っている…「ろばは持ち主の飼葉おけを知っている」(イザヤ1章2節)と、預言者イザヤは告げました。イエス様は飼葉おけのなかにお生まれになられました(ルカ2章7、11節)。ろばは主のみこころを見極める霊の目を持っています(民数記22章23節以下参照)。
■ 結び…年の暮れ、主の降誕日に向かって、皆さんお一人ひとりの心の飼葉おけのなかにイエス様をお迎えする備えが整えられますよう、祝福して祈ります。
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