Archive for 4月, 2020

Posted on 04/26/2020 at 09:45, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『元気を出しなさい』(イエス・キリストの生涯 その105)(2020.4.26)

しかし今、あなたがたに勧めます。元気を出しなさい(こころ晴れやかに、上機嫌で)。あなたがたのうち、いのちを失う人は一人もありません。失われるのは船だけです。(…)ですから、皆さん、元気を出しなさい。私は神を信じています。私に語られたことは、そのとおりになるのです。(使徒の働き27章22、25節)(聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会)

  • はじめに…新型コロナウイルスの感染拡大は一向に収まらず、先週は俳優の岡江久美子さんが亡くなったことが報じられました。最期の看取りもできない家族の方々の悲痛な思いに絶句します。家族の方々に主の慰めを祈ります。
  • アプリ「聴くドラマ聖書」…「聴くドラマ聖書」というアプリがありますが、その配役で神様役が岡江久美子さんのご主人、大和田獏さんのお兄さんの大和田伸也さんです。クリスチャンです。岡江久美子さんを包むようにキリスト者の親族があり、きっとその一人ひとりの祈りがイエス様に届けられていることと信じます。
  • 難破船…今日のテキストはパウロが囚人としてローマへ護送される船での出来事です。不幸にも船が座礁し難破してしまったのです。よく私たちの人生を船に乗った航路にたとえます。人生、順風満帆に越したことはないのですが、逆風が吹き、ときに漂流し、難破してしまうことがあります。どんな時に漂流したり難破するのかというと、自分の知識経験に頼ったり、自身の欲望を優先したり、所有に執着したりする時です。
  • 救い(贖い)…いざという時の命綱は、私たちの持っているものではなく、主イエス様の口から出る、みことばです。みことばによって確信が与えられ、希望が与えられ、喜びが与えられ、元気が与えられるのです。私たちの人生の羅針盤は聖霊です。こころ静かに聖霊様の導きに委ねるとき、絶望的な非常事態の中にあっても、恐れたり、動揺したりすることなく、平安のうちに生きることができます。パウロは、「いのちを失う人は一人もありません」と宣言しました。“いのち”はプシュケー(息)です。それはイエス様が私たちに吹き入れてくださっているいのちです。そのいのちは船が失われても、決して失われないのです。パウロの主に対する信頼が、乗船者すべてのいのちを救ったのです。この出来事は断食の季節、つまりユダヤの大贖罪日、そして仮庵の祭の時期でした。大祭司による贖いからイエスの再臨にいたる出来事を霊的に覚えるにもっとも相応しい時だったと言えます。
  • 結び…船は失われました。しかしすべての人は救われました。つまり不信仰と絶望と憎悪はこっぱみじんになったのです。「いつまでも残るものは信仰と希望と愛」です。今日一日、元気を出して、こころ晴れやかに行きましょう。
Posted on 04/19/2020 at 09:35, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『暗やみから光に』(イエス・キリストの生涯 その104)(2020.4.19)

それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせるためである(使徒の働き26章18節)(聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会)

  • はじめに…3月末から岐阜県可児市御嵩町に引き寄せられています。かつて御嵩町にはキリシタンが生きていたのです。そのことが分かったのは1981年に町道の道路拡張工事の際、十字架の石碑が七御前(ななごぜん)と呼ばれる場所から発見されたことがきっかけでした。今からわずか約40年前です。
  • 絶やさずの灯明…そこでは「絶やさずの灯明」と呼ばれる行事が行われていたということです。それは『毎年4月20日の夜から21日の朝にかけて、仏壇にマリア像と思われる子育て観音を立て、ろうそくに火を灯し水を供える。線香は焚かず読経もあげない。ろうそくは一晩中絶やさないよう見守る。これは代々嫁いできた嫁の仕事だった』(渡辺正司著「霧に隠れた里 御嵩のキリシタン」より)。同じ日の夜、十字架の石碑が発見された七御前の森に、人目を忍んで祈りに行っていたようです。つまりイースターに時を合わせるようにして行事を行っていたのです。
  • 暗やみから光に…今日のテキストはアグリッパ(ヘロデ大王のひ孫)の前でのパウロの弁明です。そこでパウロは大胆に主イエス様との出会い(ダマスコ途上での邂逅)を証ししました。復活のイエス様がパウロ(この時点ではサウロ、つまり迫害者)の眼前に現れ直接、語られたのです。「あなたを証人として任命する。暗やみ(現実)のただ中で光(真実)を見出す霊眼を開き、暗黒の世界(罪と苦難と絶望)から、光の世界(正義と歓喜と希望の)に立ち返らせ、まったく新しい生命に繋がって生きるものとするためである」(使徒26章18節筆者私訳)。その宣言を太陽よりも明るく輝く光の中から聞いたのです。
  • 結び…神は光であり(Iヨハネ1:5)、御子イエスは、まことの光であって(ヨハネ1:9)、この光はやみの中に輝いており(ヨハネ1:5)、やみはこれに打ち勝たなかった(ヨハネ1:5)と、使徒ヨハネも宣言しています。永遠の光である復活の主イエス様は、皆さんお一人ひとりの希望の光として今日も暗やみの中で輝き続けています。
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