Posted on 03/03/2019 at 18:15, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『しゅろの主日』(イエス・キリストの生涯 その55)(2019.3.3)

そして、群衆は、イエスの前を行く者も、あとに従う者も、こう言って叫んでいた。「ダビデの子にホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。ホサナ。いと高き所に。」(マタイによる福音書21章9節)

  • はじめに…今年のイースターは4月21日(日)です。今週3月6日(水)は「灰の水曜日(※)」なので、受難節の始まりとなります。そこで本主日からイースターまで8週にわたり、イエス様のエルサレムに入城、十字架、復活の道をたどります。イエス様の歩みを通して神の愛のご計画に目と心を向け、またその愛を自分の出来事として体験できますようお祈りします。
  • イエス様、エルサレムへ…十字架の時が近づいたことを受け入れつつ、イエス様は過越の祭に合わせてエルサレムに入られます。その日は日曜日でした。そこでまだ誰も乗ったことのない子ロバを借りてくるようにと弟子たちに命じられました。これによってゼカリヤ書9章9節の預言が成就しました。しかし弟子たちは、なぜそのように命じられたのか分かっていませんでした。イエス様の十字架と復活を目の当たりにした後、弟子たちは悟ったと、ヨハネは回想しています(ヨハネ福音書12章14-16節)
  • 御名によって来られる方…この言葉はメシア到来を示しています(詩篇118篇26節)。イエス様がエルサレムに来られた時、大勢の弟子たちは歓迎しました。しゅろの枝(なつめやし)を振りながら、そして詩篇を歌ったのです。しかも子ロバに乗ったイエス様が通られる道に上着を敷きました。これはまさに王を迎える、つまりイエス様を王として歓迎している表れです。「ホサナ」はヘブル語の「ホシャナ」、「主よ、救ってください」という意味です。仮庵の祭の最後の日は「ホシャナ・ラバー」、訳すと「大いなる救い(ホサナ)の日」と呼ばれています。エルサレムに入られた時は、過越の祭。にもかかわらず人々は仮庵の祭の仕方でイエス様をメシアとしてほめたたえたのです。これはとても大きな神の秘密が隠されています。仮庵の祭は主の再臨を示しているのです。
  • 主の再臨ヨハネ黙示録7章9-10節には、大患難時代に殉教した多くの人々がしゅろの枝を持って主をほめたたえる姿が書かれています。そしてそれは主の再臨をほめたたえる姿です。エルサレムに入られたイエス様を喜び迎える人々と同じです。この時、人々はイエス様の十字架も、まして再臨も知るはずもありません。神の愛の計画は着々と、そして寸分も違わず進められているのです。
  • 結び…忍耐強く私たちを守りいつくしんで下さる主の御名をほめたたえます。

※灰の水曜日

四旬節は「40日の期間」という意味です。40という数は、イエスが荒れ野で40日間断食をしたことに由来していて、それにならって40日の断食という習慣が生まれました。けれども実際には、復活祭の46日前の水曜日(灰の水曜日)から四旬節が始まります。それは、主日(日曜日)には断食をしない習慣だったからです。灰の水曜日に教会(主にカトリック)では、回心のしるしとして頭か額に灰をかける「灰の式」という典礼があります。

ヨハネ福音書12章12-16節

12 その翌日、祭りに来ていた大ぜいの人の群れは、イエスがエルサレムに来ようとしておられると聞いて、

13 しゅろの木の枝を取って、出迎えのために出て行った。そして大声で叫んだ。「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。イスラエルの王に。」

14 イエスは、ろばの子を見つけて、それに乗られた。それは次のように書かれているとおりであった。

15 「恐れるな。シオンの娘。見よ。あなたの王が来られる。ろばの子に乗って。」

16 初め、弟子たちにはこれらのことがわからなかった。しかし、イエスが栄光を受けられてから、これらのことがイエスについて書かれたことであって、人々がそのとおりにイエスに対して行なったことを、彼らは思い出した。

ヨハネ黙示録7章9-10節

9 その後、私は見た。見よ。あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、だれにも数えきれぬほどの大ぜいの群衆が、白い衣を着、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立っていた。

10 彼らは、大声で叫んで言った。「救いは、御座にある私たちの神にあり、小羊にある。」

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