Archive for 12月, 2020

Posted on 12/27/2020 at 14:59, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『使徒信条(その4)』(イエス・キリストの生涯 その140)(2020.12.27)

ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、(イザヤ書53章7節参照)

  • はじめに…今年2020年もいよいよ最後の主日となりました。新型コロナウイルスに翻弄された一年でした。今年の七大ニュースは①ラブストーリー壱岐コンサート延期②岐阜県御嵩町「釈迦堂跡」でハート型手水鉢発見③S夫妻礼拝参加④リモート礼拝開始⑤近江八幡でヴォーリスの書『神に任せよ』との出会い⑥津田先生より『富田和久講演集』を頂く⑦うみのうたキリスト教会・千葉保幸伝道師召天/K姉教会へ返る、です。その一連の出来事のなかで来年2021年の主題聖句『あなたのパンを水の上に投げよ』(伝道者の書11章1節)が示されています。
  • ポンテオ・ピラト…2020年最後の主日の学びは、使徒信条第4項です。第2項より「子なる神」についての信条が続きます。使徒信条に固有名詞として刻まれているポンテオ・ピラト。先週学んだイエス様の母マリヤ同様、歴史上、実在した人物です。ただ、みことばに身をゆだねたマリヤとは対照的に、人の顔色を窺うのに長けた、つまり自己保身に長けた人物でした。ピラトは、その有能な政治的手腕を買われ、ローマ帝国によって紀元26〜36年の約10年の間、パレスチナのうちのユダヤに駐在した総督(知事)でした(カイサリアで見つかった碑文で確認)。ゆえに職務としてユダヤの秩序維持・司法・経済の管理をし、①神殿の中にローマの神々と偶像を刻んだ盾(旗)をつるしたり、②神殿税を、水道橋建設に流用したり、そして③イエス様の裁判の手続きを行ったのです。37年には職を更迭されるのですが、伝承によれば後悔し、自殺したと伝えられています(それとは逆に、回心し、殉教したとの言い伝えもあり)。
  • 子なる神③…使徒信条が告白する受肉したイエス様の特徴は、治癒者でも王でも預言者でもなく、受難者としての姿です。この地上で“苦しみを受け、十字架につけられ”た“苦難のしもべ”の姿です。①自らを十字架に吊るされ、②神と人の架け橋となり、③誰をも裁きませんでした。すべての罪人の罪を負い、赦しを宣言されました。ヘブル語による使徒信条3項の最初のことばは「苦しみを受け(=アーナー)」です。この語はイザヤ書53章7節(苦難のしもべの一節)に用いられています。他に身を低くする/へりくだるダエエル10章12節→受肉前のキリスト)・証言する(出エジプト20章16節→十戒(第9戒))・声を上げる/歌う(出エジプト15章21節→海のうた)に用いられています。
  • 結び…受難のイエス様が私たちの苦難を知ってくださり、その上で、身を低くし、証しし、歌う者として私たちを招いてくださっています。

《追記》

zoom参加を希望される方は10時15分-25分の間に

ミーティングID: 619 286 4474

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※注意事項

①礼拝時はホストから参加者のマイクをミュート設定にします(ミュートにしないとハウリングして音声が聞き取りにくい場合があるためです。礼拝後はミュート設定を解除します)

②イヤホンを使用すると音声が聞き取りやすい場合があります

Posted on 12/21/2020 at 07:56, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『使徒信条(その3)~待降節第四主日』(イエス・キリストの生涯 その139)(2020.12.20)

主は聖霊によりて宿り、処女(おとめ)マリヤより生まれ、(イザヤ書9章6-7節、ルカ1章26-38節、2章1-20節参照)

  • はじめに…私たちはアドベント・クランツに4本(5本)のローソクを立てて、アドベントの主日毎に1本ずつ明かりを灯していきます。今日はその4本目で「マリヤのキャンドル」です。マリヤが主の御言葉を受け入れ、御子イエス様をその胎に宿した、その従順、謙遜を象徴するキャンドルです。マリヤ自身、「ひどくとまどって(…)」(ルカ1章29節)と、聖書は率直に心の葛藤を伝えています。マリヤは受胎告知する御使いと問答するなかで「おことばどおりこの身になりますように」(ルカ1章38節)と、御使いのメッセージを受け入れました。ことばを耳で聞いて真の生命を懐妊した、科学の域を超える霊的な事柄です。これは自らのいのちを主に預ける覚悟、信仰による決断です。これは、とんでもなく大きな恵みの約束、裏返して言えば誰一人信じてくれそうもない出来事を、小さな身体で丸ごと受け止めた歴史的事実(真実)なのです。
  • 子なる神②…アドベント第1主日から共に使徒信条のメッセージを聞いていますが、本日は第3項「主は聖霊によりて宿り、処女(おとめ)マリヤより生まれ」です(古ローマ信条では「主は聖霊および処女(おとめ)マリヤより生れ」となっています)。ヘブル語訳の使徒信条もありますが、その「聖霊により宿り」のところを日本語に訳すと「聖霊によって熱心に捜し求められた」となります。聖霊によって捜し求められ、見つけ出された一人として、今日、この告白を主と人の前で宣言したいと思います。
  • 人となった神…父なる神のほとばしり出る愛は、聖霊の働きによってマリヤの胎に、その独り子イエス様を宿らせ、私たちとまったく同じ人間としてこの世に誕生させられました。最初の人アダム以来、私たち人間は、罪のDNA(原罪)を引き継いで生まれ、自分自身でその縄目を断ち切ることは決してできません。つまり父なる神の前に出ることのできない存在、父なる神の祝福から遠ざからざるを得ない存在です。罪の縄目を解くには、完全な贖い(罪の価の肩代わり)が必要なのです。罪を孕んだアダムとエバに皮衣を着せ、その命を保った創造の神は、私たちとの交わりを完全に回復するするため、罪なくまったく聖い独り子イエス様を世に送られました。そして主の贖いの死とその血によって私たちの罪を覆い、罪赦された者として主と共に永遠に生きる道を拓いてくださいました。
  • 結び…自ら贖いの死によって私たちを生かす救い主として、聖霊によって宿りマリヤを母として、この世に来てくださった方主イエス様に栄光。

《追記》

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Posted on 12/13/2020 at 17:32, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『使徒信条(その2)~待降節第三主日』(イエス・キリストの生涯 その138)(2020.12.14)

我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。(ヨハネ福音書1章29-34節参照)

  • はじめに…私たちはアドベント・クランツに4本(5本)のローソクを立てて、アドベントの主日毎に1本ずつ明かりを灯していきます。今日はその3本目で「バプテスマのヨハネのキャンドル」です。バプテスマのヨハネは、救い主なるイエス様を世の人々に、いち早く証しました。荒野で悔い改めのバプテスマを授け、多くの弟子を持っていたヨハネは、自己アピールではなく、主イエス様を指し示し、主の顕れを人々に備えることに徹していました。「キリストではない」「エリヤでもない」(ヨハネ1章20、21節)と、徹底して自己否認して、脇役に徹しました。「主の道をまっすぐにせよ」と。
  • 子なる神…アドベントに入ってから使徒信条のメッセージをしていますが、本日は第2項「我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず」です。古ローマ信条も同じです。まず私たちは「神」を信じる者です(第1項)。その「神」を “父”である方、すなわち人格(=愛)を持たれた方だと、告白します。しかし限界がなく超越された方であるゆえ、有限である私たちにはその全貌を見ることも理解することもできません。にもかかわらず、私たちが“父なる神”を信じられるは、父の“ほとばしり出る”愛によって、父と一体なる無限なる方が“身を乗り出して”有限なる者としてこの困難な地上に、肉をとって来られたゆえです。その方が父なる神の独り子、主イエス・キリストです。
  • 証し、戸惑い、躓き…その神の独り子、主イエス・キリストを世に伝えたのが、バプテスマのヨハネです。「私はその方のくつのひもを解く値うちもありません」「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」「この方が神の子」(ヨハネ1章27、29、34節) と証ししました。その後、バプテスマのヨハネの弟子たちがイエス様に同行し、イエス様の証し人となっていきました。証し人はイエス様との関わりを通して徐々に成長していきます。最初から完全な証し人はいません。また成長の過程で戸惑い、躓きを体験します。ナタナエルしかり(同46、49節)、バプテスマのヨハネしかり(マタイ11章3、6節)、ペテロしかり(マタイ26章33節)、そして私たちしかりです。しかしそのような私たち一人ひとりをイエス様は十二分にご存じで、その上で愛で包んでくださったし、包んでくださっています。
  • 結び…天の御国はバプテスマのヨハネとイエス様にはじまり、私たちのところへ日々到来しつつある事実です。バプテスマのヨハネが証しし、苦難と十字架、復活と昇天、そして再臨を通して私たちに惜しみなく愛を注いでくださっている神の独り子なる主イエス様に栄光がありますように。

《追記》

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Posted on 12/06/2020 at 17:48, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『使徒信条(その1)~待降節第二主日』(イエス・キリストの生涯 その137)(2020.12.6)

我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず(マラキ2章10節参照)

  • はじめに…私たちはアドベント・クランツに4本(5本)のローソクを立てて、アドベントの主日毎に1本ずつ明かりを灯していきます。今日はその2本目で「預言者のキャンドル」です。旧約聖書は39巻の書物で構成されていますが、モーセ五書(5巻)・歴史書(12巻)・詩歌(5巻)、そして預言書(17巻)に分類されます。このうち預言書を記した預言者たちに託されたメシア来臨の預言が、イエス様の誕生によって成就したことを象徴しています。まさにアドベントとは“到来”という意味ですから、アドベントの本質と言えるでしょう。また、同じ語源でアドベンチャー、すなわち“冒険”という意味ですから、大胆に危険な場所に踏み込むということです。困難な闇の世に、希望と平和と喜び、そして愛を携えてイエス様が来られる、その主ご自身のメッセージを預言者が伝えたのです。
  • 神…さて先主日から使徒信条のメッセージをはじめています。本日からその信条本文を12に分類して、みことばを学んでいきます。第1項は「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず」です。古ローマ信条では「我は全能(の父)なる神を信ず」。まず私たちは「神」を信じる者です。
  • 全能の父…その「神」とはどのような者なのかと言うと、“全能”であり、“父”である方だと、告白します。御使いガブリエルもイエス様の母マリヤに受胎告知で告げました。「神にとって不可能なことは一つもありません」(ルカ福音書)と。その全能なる方が、私たちにとって“父なる方”なのです。父-子の関係は唯一です。父なる神は「愛する子よ」と呼んでくださる方です(②ペテロ1章17節)。新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださる方です(①ペテロ1章3節)。永遠の慰めとすばらしい望みとを与えてくださる方です(②テサロニケ2章16節)。願う先に、必要なものをすでに知っておられる方です(マタイ福音書6章8節、32-33節)。だから「まず神の国と神の義を求め続けよ」とイエス様は断言なさいました。義(=真っ直ぐにピンと張られた状態)の関係を保ってくださる方です。この関係を旧約最後の預言者マラキは“義の太陽が上る”(マラキ書4章2節)と語りました。そこには癒しと躍動があると預言しました(同2節)。そして次なる預言者は「父の心を子に向けさせ、子の心を父に向けさせる」(同6節)と、のろいを祝福に変える出来事の到来を預言しました。

結び…どんなにこの世が闇の世であっても、否、闇の世だからこそ、そのただ中に希望と平和と喜び、そして愛を携えてイエス様が、困難を抱えている私たちのところに踏み込んで来られることを感謝します。

《追記》

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