Posted on 05/21/2017 at 20:54, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『方言(故郷のことば)=いのちのことば』(2017.5.21)

 

すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。(使徒の働き2章4節)

  • はじめに…わたしの勤めているデイ・サービスは、一人ひとりの利用者さん(お客様)のそれぞれのニード(新しいことにチャレンジすること)に最大限、応えていくように努めています。その中で、最近、認知症予防のための脳トレのひとつとして「将棋をやりたい」という方が出てきました。わたしは将棋はやったことがなかったのですが、そんなことで週一回、約30分、その方と将棋を始めました。私にとってはまったく新しい世界です。
  • 聖霊(風)の満たし…さて、先主日は、「ラグ・バオメル」(オメルの第33日目)というユダヤの祭りについて学びました。その後、五旬節(シャブオット)、すなわちペンテコステになります。ユダヤ暦に基づけば今年2017年は5月31日(水)になりますが、教会暦では6月4日(日)になります。ペンテコステ以前、弟子たちは「誰が一番偉いか」というような議論をしていました(ルカ22章24節)。高慢な心の中には、聖霊の風は吹いて来ませんでした。「風は己が好む所に吹く」(文語訳・ヨハネ3章8節)とイエス様がおっしゃいました。イエス様の十字架の出来事によってのみ、私たちの高慢な心は砕かれ、聖霊の好む所としていただけるのです。
  • チェンジ…聖霊に満たされて後、ペテロは宣教を始めました。きっと胸を張って生まれ故郷の“ガリラヤ訛り”の方言で語りだしたことでしょう(使徒の働き2章14節以降)。「そんな人は知らねえ…」とイエス様を裏切ったのと同じ田舎のことばで。しかしそのことばは、あの無関心を装った冷たいことばではなく、血の通った愛のあることばに変化していたことでしょう。それはあたかもカナの婚礼の際、水がめに入れた水が最上のぶどう酒に変わったかのようです。
  • パン種入りの二個のパン…過越の祭のときは種なしパンが用いられましたが、五旬節にはパン種を入れて焼いた2個のパンが神殿にささげられました(レビ記23章17節、エペソ2章18節、同3章6節参照)
  • 結び…私たちの敵意を十字架で廃棄し、御国を相続する者としてくださる主に感謝を自分のことばでささげる一日一日を生きる皆さんであるよう祈ります。
Posted on 05/14/2017 at 20:56, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『オメルの第33日目(ラグ・バオメル)』(2017.5.14)

 

ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた。(創世記7章11節)

 

  • はじめに…先主日の午後、Tさんのお見舞いの帰り道、少し黄金色に色づいた畑を見つけ、「もしや!?」と思い、脇道に入って確認してみるとやはり大麦でした。過越の祭りの2日目に「初穂の祭り」として大麦の束(オメル)を主にささげることがレビ記23章10-11節に記されてあります。それからペンテコステ(五旬節)まで毎日、大麦の束を捧げるよう指示されています。
  • オメル第33日…大麦の束を捧げる際、「今日は第23日目、オメルを数え始めて3週間と2日」というように数を数えながらささげるそうです。その33日目が「ラグ・バオメル」という祭日になっています。このオメルの第33日目に関連する出来事がいくつかあります。①バル・コクバの乱(132年)の指導者ラビ・アキバの2万4千人の弟子の疫病の収束、②1948年イスラエル国防軍の誕生、そして③ノアの洪水のはじまり
  • ノアの箱舟…箱舟の寸法は長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビトです(創世記6章15節)。長さ、高さは幕屋の3倍の寸法です。幕屋9つ分が箱舟の容積になります。明らかに(将来の)幕屋を意識して設計されています。この箱舟にノアの家族8人とすべての生き物一つがいずつ(きよい動物は七つがいずつ)が入りました。また食料も積み込みました。まだこのときには、祭りの規定や礼拝の仕方の明確な指示は、主からありませんでしたが、「神とともに歩んだ」(創世記6章9節)ノアですから、何がしかの方法で主にささげものをささげ、礼拝していたことでしょう。
  • 屋上の間で…イエス様の復活、昇天からペンテコステまでの間、使徒たちはエルサレムにある屋上の間で心ひとつにして祈っていました。大麦の束を神殿の祭司にささけげることはしなかったと思いますが、オメルを数えて覚えていたと思います。そしてオメルの第33日目には、ノアの洪水のみことばを霊想していたかも知れません。その祈りのなかでⅠペテロ3章18-22節の奥義をペテロは悟ったのかも知れません。
  • 結び…ノアの洪水の出来事に想いを馳せつつ、聖霊様の満たしのなかで祈りのときを持つことができるよう、祈ります。
Posted on 05/10/2017 at 20:09, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『イスラエル独立記念日』(2017.5.7)

 

「望みハティクバを持つ捕われ人よ。とりでに帰れ。わたしは、きょうもまた告げ知らせる。わたしは二倍のものをあなたに返すと。」(ゼカリヤ書9章12節)

  • はじめに…バラの手入れについて詳しい方を紹介してもらい、先週訪ねました。庭のバラや鉢植えのバラの状態を伝えると、即座に診断が下され、対処法を教えてくれました。またバラについて多面的な知識を教授して頂きました。まさに“バラの名医”と呼べる方でした。旧約の預言者にたとえるなら、アモスでしょうか。(※興味のある方は愛知県小牧市にある「あいあいガーデニング」へ)。
  • 希望を持ち続ける…ところで5月2日は、『イスラエル独立記念日』でした。(もちろん5月3日は、憲法記念日であることは忘れてはいません。)1948年5月14日にイスラエル国独立宣言がなされたことがはじまりですが、ユダヤ暦のイヤル(第2の月)の5日に当たります。『イスラエルの地はユダヤ民族の揺籃の地(出生地)であった(…)文化的価値を創造し、世界に聖書という永遠の書物を与え(…)強制的に追放されたのちも離散を通じて信仰を堅持し、その地への帰還とその地での政治的自由を回復するために祈り、希望を持ち続けることを一度たりとも断念しなかった(…)』(独立宣言文冒頭部分より抜粋)
  • 希望のシンボル…聖書に「バラ」の記述は数カ所です(雅歌2章1節、イザヤ35章1節他・新共同訳)。しかし希望に満ちた文脈のなかに置かれています。ヨブ記14章7節「木には望みがある」のみことばも相通じるものがあります。見た目は生命が断ち切られて、絶望的に見えても、創造主によって新しい芽が着実に準備されていることを信じることができるなら、どれほど希望に満ちているでしょう。人間の作ったものは、切られたり壊れたりしたら、それまでです。そのもの自体が自ら修復したり、新しいものに生まれ変わったりすることは決してありません。しかし、創造主の愛によって造られたものは、回復することにとどまらず、復活するのです。バラは大胆にはさみで切り込むと、若返るそうです。わたしたちも苦難で切り込まれるとき、新しい者に変えられ、霊的に若返り、キリストの花嫁として御国にふさわしいものとされます。
  • 結び…新しい月、皆さんが霊的に若返ることを期待しつつ、祈ります。

 

Posted on 04/30/2017 at 20:41, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『麦についての霊想』(2017.4.30)

 

「イスラエル人に告げて言え。わたしがあなたがたに与えようとしている地に、あなたがたがはいり、収穫を刈り入れるときは、収穫の初穂の束を祭司のところに持って来る。(レビ記23章10節)

  • はじめに…2017年のペンテコステ(五旬節/七週の祭り)は6月4日です。レビ記23章16節に「七回目の安息日の翌日まで五十日(ギリシア語でペンテコステ)を数え(…)」とあるように、過越の後の安息日が第1回目、それから七回目の安息日の翌日がペンテコステということです。古代イスラエルでは、その間、つまり50日間、大麦の束1オメル(約2・3㍑)を毎日、神殿に捧げたのです。その最初が“初穂の祭り”と呼ばれています。ちなみに2・3㍑=2・3キロ㌘だとすると、麦穂ひとつ=約1・5㌘(30粒)で、ひと束には麦穂1530本。とすると、両手で抱えられる量を捧げたということになります。あるいは新生児(初子)の体重と同じ量ということかも知れません。
  • 黄金色の大麦…この時期になると、壱岐の島を黄金色に着飾る大麦畑を想い起します。また爽やかな風によってできる穂波が脳裏によみがえります。“初穂”はよみがえり、すなわち復活の主イエスご自身の象徴であることを、使徒パウロは伝えています。「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました」(Ⅰコリント15章20節)。イエス様ご自身、麦について奥義を語られています。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます」(ヨハネ福音書12章24節)。主にあってすべての者が生かされる、主ご自身がすべての生命の源です。それゆえ、あの五千人の給食の奇蹟の出来事が起こったことは、自明の理だといえます。生命の主の御手に握られるなら豊かに実を結びます。「また、別の種が良い地に落ちた。すると芽ばえ、育って、実を結び、三十倍、六十倍、百倍になった」(マルコ福音書4章8節)
  • 初穂…豊かな実り、そして生命の源である主イエス様。初穂なる復活のイエス様によって生かされている私たちは、将来、イエス様が再臨されるときに向けて、日々、永遠に父なる神の子として、そしてイエス様の花嫁として、被造物の初穂として生きる者とされています(ヤコブの手紙1章18節)
  • 結び…被造物の初穂として生きる者としてくださった主に栄光がありますように。
Posted on 04/27/2017 at 03:48, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『昇天=聖霊降臨の準備のために』(2017.4.23)

 

こう言ってから、イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲に包まれて、見えなくなられた。(使徒の働き1章9節)

 

  • はじめに…先週の4月18日は、眞津代牧師の誕生日でした。皆さんに祝っていただき、感謝でした。そして昨日22日は、私たち夫婦の結婚記念日でした(結婚式の翌日がイースターでした)。いとすぎ教会開拓時、主から「7年待ちなさい」とのみことばをいただいていましたが、その7年、さらに遡って牧会をはじめた当初まで振り返るときとなり、主の導きを想い起させていただきました。
  • 復活後…イエス様は、復活されて後、40日にわたり、多くの人々の前に、その姿を現され、神の国のこと、聖霊のことを語られました(使徒の働き1章3、4、8節)。今日のテキストでは、“こう言ってから”とのみことばで語り始められています。どう言われたのでしょうか? 「聖霊(=聖所の霊/ヘブル語訳)が臨まれるとき、力を受ける」「わたしの証人となる」(同8節)とイエス様は語られました。
  • 40… “40”というのは象徴的な数字です。イスラエル民族がエジプトを出てからの40年の荒野の旅路。そしてイエス様は、宣教を始められる前、サタンから荒野で40日間、誘惑を受けました。その後、イエス様は「御霊の力」を帯びてガリラヤに帰られと聖書に記されています(ルカ福音書4章14節)。イエス様ご自身が“聖霊の力”を帯びておられたのと同様、弟子たちにも聖霊が臨み、力を得ることをイエス様が約束されました。そう語られて後、イエス様は昇天されたのでした。
  • 昇天後…イエス様が昇天された後、弟子たちはエルサレムへ帰り、婦人たちやイエス様の兄弟を含め、120人ほどの人たちがひとところに集まり、祈っていました。この“祈り”は、どんな祈りだったのでしょうか? おそらく「主の祈り」を基本にした祈りだったでしょう。弟子たちはまず、祈って待ちました。イエス様もいやしなどの御業を為す前、いつも祈られました(マタイ8章3節、マルコ1章4節、ルカ5章13節の前後の文脈参照)
  • 結び…私たちもイエス様と弟子たちに倣って、まず祈って待つときを持ちたいと思います。
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