Posted on 08/18/2019 at 14:54, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『平和と平安の祈り』(イエス・キリストの生涯 その74)(2019.8.18)

そして、ひざまずいて、大声でこう叫んだ。「主よ。この罪を彼らに負わせないでください。」こう言って、眠りについた。(使徒の働き7章60節)

  • はじめに…原爆投下そして敗戦から74年。終止符のない痛みが続いています。被爆された方々や戦地に赴いた元兵士の方々の痛みと恐怖は、体験した人にしか分からないでしょう。それでも体験談は、聞く私の心に槍のように突き刺さります。戦争は命を奪い、人格を破壊する、愚かで無意味なことであるという事実と真実を、私は受けとります。そして、平和の君であるイエス様に一人ひとりの平和を願い祈ります。ステパノは直接イエス様と会ってはいませんが、弟子たちの話を聞いて、そして聖霊に満たされ、神がイスラエルの先祖たちにしてくださった事実と真実を語りました。そして命の灯が消える直前まで、人々のためにとりなしの祈りをささげました。
  • ステパノのメッセージ…アブラハムから始まり、神がどれほどイスラエル(ユダヤ人)を愛してこられたかを語ったステパノ(使徒7章1-50節)。しかしそれを聞いた人々は「はらわたが煮え返る思いで、ステパノに向かって歯ぎしり」しました(同54節)。聞いている人々にとっては先祖から言い伝えられている事実でしたが、その事実から目をそらし真実を見抜くことができませんでした。
  • それでもなお…ステパノは、それでもなお力強く神のなされたことを語りました。かたくなな心の人々は、ステパノを石打ちによって殺そうとします。それでもなおステパノは「主よ。この罪を彼らに負わせないでください」(同60節)と祈り、眠りにつきました。
  • 結び…今、日本は戦争中ではないのに多くの人が命を失い、また人格が傷ついている人が多くいます。人々は不安にかられ、自分を守ることで精一杯の状態です。それでもなお私たちは、主を求めてより頼み、人々の平和と平安を祈ります。主は“平和の君”ですから。
Posted on 08/11/2019 at 19:34, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『適材適所』(イエス・キリストの生涯 その73)(2019.8.11)

そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。私たちはその人たちをこの仕事に当たらせることにします。(使徒の働き6章3節)

  • はじめに…先週、先々週と賛美礼拝をささげました。意図した訳ではありませんでしたが、それぞれの礼拝の前に、音楽を中心にして活動している人の存在を知らされました。その一人はNHKこころの時代で「祈りの竪琴(たてごと)」という番組で紹介された、終末期の人に寄り添い、ハープや歌声を用いて看取る「音楽サナトロジスト」として活動しているアメリカ人宣教師のキャロル・サックさん。そしてもう一人は、孫の読書感想文の課題図書になっていた『いのちのヴァイオリン』の著者、ヴァイオリンドクターの中澤宗幸さん。東日本大震災で発生した津波の流木や倒壊した家屋の柱をヴァイオリンとして生まれ変わらせることで、東北の故郷の記憶や思い出を、音色として語り継いでいく活動「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」を続けている方です。
  • 問題は成長の機会…本日のタイトルにもさせて頂きましが、人には「適材適所」というものがあります。その人がその人らしく居られる場、持ち味が発揮できる場があります。しかしその場は、いつも居心地が良いとは限りません。ときに問題や支障が発生します。多様な価値観を持った人が集まればなおさらです。しかしその都度必要な人が必要な時、必要な場に立てられ、その修復過程を通して、それぞれが成長し豊かになっていく良き機会になります。
  • みことばへの信頼…聖霊降臨の直後、アナニヤとサッピラの問題が起こりました。“霊的詐欺問題”です。しかしこの問題の後、神様に対する畏怖の念が人々のなかに生じました(使徒5章12節)。その後、使徒たちの働きにねたみを持った祭司たちによる迫害が起こりました(同16,17節)。そして今回、毎日の食事の配給に関する苦情が起こりました。しかし、その都度、解決の知恵が与えられ、みことばに対する信頼が増し加えられていきました(使徒6章7節)。知恵は祈りによって与えられ、みことばによって成就します。
  • 弱者・少数派シフト…使徒たちはイエス様のように父なる神に祈ったことでしょう。そして与えられた知恵をイエス様のように受け取り、語ったことでしょう。使徒たちの口から出た知恵のことばは愛と信頼に満ちたことばでした。「(あなたがたが)七人を選びなさい」そして選ばれた者は皆、ギリシヤ名を持った者でした。
  • 結び…主によって置かれた場所でそれぞれの持ち味が最大限発揮され、みことばへの信頼がますます深く広がっていくことを感謝します。
Posted on 07/21/2019 at 17:23, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『言行一致』(イエス・キリストの生涯 その72)(2019.7.21)

ところが、夜、主の使いが牢の戸を開き、彼らを連れ出し、「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい。」と言った。(使徒の働き5章19-20節)

  • はじめに…先週、眞津代牧師は胆のうの手術を受けました。少しずつお腹の痛みも和らぎ、回復しています。お祈りに覚えて下さった方々に感謝します。
  • 参院選…話は変わりますが、今日は、参院選の投票日。立候補者や党首たちの舌戦が繰り広げられました。なかでも「れいわ新選組」の山本太郎氏他、9人の主張には魂を揺さぶる情熱を感じた方は多かったのではないでしょうか。なぜ彼らのことばには魂を揺さぶるような力が感じられたのでしょうか? 生きててくれよ! きっと嘘偽りのない率直さと正直さのゆえでしょう。
  • いのちのことば…聖霊降臨以来、祈る使徒たちは聖霊に満たされ、躊躇することなく、みことばを大胆に語りました(使徒の働き4章31節他)。そして使徒たちすべての者の上に“大きな恵み”があった、そう聖書は記しています(同33節)。そのもっとも最たるものは親愛の情に満ちた愛の交わりでした。隣人に対しての正直なことば、神に向けた率直な(あるいは愚直な)祈りのことば、そして、創造の主によって造られた自然や環境、自分自身に対することばにならないことばをすべてひっくるめた交わり。それはイエス様が使徒たちはじめ、私たちと交流されるときの“いのちのことば”です(使徒の働き5章20節、ヨハネ6章63節)。
  • 欺きのことば…昨今、詐欺が社会に蔓延しています。目先の利益を得るために言葉巧みに善良な人々を騙すことばが満ちています。あるいは一方的な批難や憎しみを煽ることばや、その裏返しの賞賛。(息の絶えた)アナニヤとサッピラもそのような者でした。お金をだまし取ろうとしたのではなく、拠出金の一部を手元に残していたにもかかわらず「全部」であるかのように嘘をついたのです。見せかけの善行とことばは、「神を欺くことだ」とペテロは厳しく叱責しました。
  • 言行一致…自らの振る舞いや立場を正当化するために、意図的にことばを操作したり繕うことは、神との関係をないがしろにすることです。自らの振る舞いに対して正直に語ること、そこにイエス様のいのちが輝きます。
  • 結び…闇が覆う世にあって、主が遣わされる場所場所で、イエス様のいのちが輝く、率直で正直な証しのことばを語る私たち一人ひとりでありたいと願っています。
Posted on 07/07/2019 at 20:47, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『イエス様の叫び』(イエス・キリストの生涯 その70)(2019.7.7)

彼らはペテロとヨハネとの大胆さを見、またふたりが無学な、普通の人であるのを知って驚いたが、ふたりがイエスとともにいたのだ、ということがわかって来た。(使徒の働き4章13節)

  • はじめに…先日『新聞記者』という映画を観ました。その映画に込められたメッセージは観る人によってそれぞれ違って受け止められるでしょう。違いがあっても、思うこと、考えること、また語られるメッセージを聞き分ける力があるといいですね。
  • 聖霊の力を受けて…表現することは大切なことです。そしてそれを一方的に封じ込めることのない今の時代であってほしいと願っています。ペテロやその他の弟子たちは、イエス様をメシアと信じる信仰によってユダヤ教社会から外されました。しかし彼らは聖霊の力を受けて大胆に「イエスはメシアなり」と語りました。言い方を変えれば、イエス様ご自身が、この混乱している時代に、ペテロや弟子たちを通して語られたのです。「御子を信じる者がひとりも滅びないで永遠のいのちを受け取ってほしい」と。
  • イエス様の叫び…民の指導者たちや長老たちは、いやされた人の喜びを共有することなく「何によっていやされたのか」とペテロとヨハネを捕え尋問します。二人は「あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によって」と答えます。さらに「この方以外にだれによっても救いはない」と宣言します。アダムとエバが罪を犯し、エデンの園を追放されてから後、神は私たち人間を追いかけ、いのちの国に戻そうと必死に語りかけておられます。ペテロとヨハネが語ったことばは、メシア・イエス様の必死の叫びです。どんな時代にあっても、どんな境遇にあってもイエス様は語られます。「ひとりも滅びないで永遠のいのちを受け取ってほしい」と。
  • 結び…時が良くても悪くても、イエス様の叫びが、お一人ひとり耳と心に届きますようお祈りします。
Posted on 06/23/2019 at 19:19, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『最高の宝』(イエス・キリストの生涯 その69)(2019.6.23)

すると、ペテロは、「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい。」と言って、彼の右手を取って立たせた。するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、おどり上がってまっすぐに立ち、歩きだした。そして歩いたり、はねたりしながら、神を賛美しつつ、ふたりといっしょに宮にはいって行った。(使徒の働き3章6-8節)

  • はじめに…教会にはしばしば「お金を貸してください」と助けを求めてやって来る方があります。もちろん、様々な理由があります。旅費だったり、仕事に使う物のためだったり…。しかし、残念ながらその理由は嘘(作り話)で、お金を得ること自体が目的であることがほとんどです。もちろん全部が全部ということではありませんが、その度に、私たちは残念な思いになります。
  • 必要としている人に…確かにいとすぎ教会では、感謝の献金の祈りのとき、「ささげ物が、今必要としている人のところに届けられますように」と祈っています。必要としている人のところであって、お金が欲しい人のところではありません。身の丈に応じて国連UNHCR協会やフィリピンや地元ホームレス支援に寄付しています。ほんとうに欲望と必要を見きわめることは困難極まります。
  • 本当に必要なもの…私たち創造主に造られた者にとって、本当に必要なものは“イエス・キリストの御名”によって人生を歩くことです。しかし人はなかなか本当に必要なものが何か分からず、二番目、三番目のものを得ようとしています。永遠の生命ではなく、まず富を求めようとします。ペテロは最高の宝を言葉と行いで惜しみなく与えたのです。つい2カ月には、イエス様を見捨てて逃げ出したペテロです。イエス様との出会いと体験がペテロを愛の人に変えたのです。色眼鏡ではなくイエス様の目で人を見るようになったのです。
  • ある病院の壁にあった詩…大事をなそうとして/力を与えてほしいと神に求めたのに/慎み深く従順であるようにと/弱さを授かった/より偉大なことができるように/健康を求めたのに/より良きことができるようにと/病弱を与えられた/幸せになろうとして/富を求めたのに/賢明であるようにと/貧困を授かった/世の人々の賞賛を得ようとして /権力を求めたのに/神の前でひざまづくようにと/弱さを授かった/人生を享受しようと/あらゆるものを求めたのに/あらゆることを喜べるようにと/生命を授かった/求めたものは一つとして/与えられなかったが/願いはすべて聞き届けられた/神の意に沿わぬ者であるに関わらず/心の中の言い表せない祈りは/すべてかなえられた。/私はあらゆる人の中で/もっとも豊かに祝福されたのだ
  • 結び…受けるにしても、与えるにしても、主イエス様の御名で喜びと感謝に生きる、祝福された一人ひとりとなりますように。
アーカイブ ログイン お問い合わせ